SPACEONE / スペースワン ［世界限定200本］テリリウム オニキス ダイヤル ブラック チタニウム ブラック ファブリック ストラップ

デザイン × 宇宙力学。近未来が手元に宿る。
流麗かつ挑戦的なデザインで知られるエンジニア兼デザイナー、オリヴィエ・ガミエットが手がけた「SpaceOne Tellurium」は、まさに“近未来”そのもの。彼は昼はPeugeotのカーデザイナー、夜は時計デザイナーという二つの顔を持ち、2015年には独自の審美眼をまとめた著書『Soon - Timepiece Phenomena』も発表。その美意識が結実したのがこのタイムピースです。
42mmのチタンケースは、滑らかで緊張感のあるフォルム。エッジが効きつつも柔らかさを感じさせ、手のひらにすっとなじむシルバーペブルのような造形。両面カーブのケースを覆うドーム型サファイアクリスタルは、“大気”の象徴として未来的世界観を演出します。ダイアルには深い宇宙を思わせる美しいアベンチュリンを採用。

天体の運行を手元に映す、詩的な複雑機構
本モデルのハイライトは、「テリリウム」コンプリケーション。パリの独立時計師テオ・オーフレットによる専用モジュールをベースに、スイスで製造・フランスで組み立てられた本格仕様です。Soprod P024自動巻きムーブメントに追加されたモジュールは、日付が切り替わると同時に、地球・月・太陽の位置関係を表現するギアが連動。
地球は365歯のリングに連結されたサファイアディスク上をゆっくりと公転。月はピニオンで固定され、見える範囲でリアルタイムの月位置を再現。日付早送り機能で簡単に月の調整ができ、月ごとの日数に応じて微調整も可能です。
単なる時計ではなく、宇宙の詩と機械美を融合させたアートピース。それが「SpaceOne Tellurium」です。

文字盤の上で繰り広げられる宇宙の運動は、まさに見る者を引き込む壮大なドラマです。
ダイアルは極限まで削ぎ落とされ、配置されたのは時と分を示す2本の針のみ。
それぞれにルミナス加工が施され、まるで宇宙空間へと飛び立つ宇宙船のよう。中心にありながら孤立せず、太陽系の構造をそのまま表すかのように、中央の針が時を刻み、アベンチュリンの銀河の中心には太陽が輝きます。
まるで「短い人間の時間」が「長い星の時間」へと自然に溶け込んでいくかのよう。
時を刻むインデックスは12・4・8の3点のみ。地上の常識である「3・6・9・12」というパターンからあえて距離を置き、時の概念そのものに問いを投げかけます。

地球時間と宇宙時間が交差する、天体の詩。
スペースワン・テリリウムに搭載された天文コンプリケーションは、太陽を中心とした「太陽中心時計学」の核心に位置し、研磨された2つのチタン球が宇宙を舞います。地球と、その衛星である月。それぞれが実際の周期──地球は1年で太陽を、公転し、月は27.3日で地球を巡り、29.5日で満ち欠けのサイクルを完結します──を忠実に再現。
このテリリウムは、地球と月が太陽の周囲を回る様子を再現した、ヘリオセントリック（太陽中心）式のコンプリケーションを搭載。さらに、カレンダー機能と連動し、ジャンピングデイトとスライド式の月表示を統合することで、機能と美の調和を生み出しています。
注目すべきは、時計の精密な調整により、次の満月の日付など、天文学的イベントを予測できる点。まさに、宇宙を腕に宿す感覚です。
6時位置には、傾斜した窓から日付と月が現れ、インデックスもまた船窓を思わせる形状で統一。深宇宙ブルーのPVD加工を施したチタンパーツが、宇宙船のハッチのような神秘的な雰囲気を演出します。
このテリリウム・コンプリケーションを支えるのは、スイス製Soprod P024ムーブメント。スペースワン初号機の心臓部として、その確かな信頼性を誇ります。