2025.12.26 Update.

知る人ぞ知る、マイクロブランドという選択

こんにちは、エイチエムエスウォッチストア編集部です。

私たちは日々、世界中のさまざまな腕時計に触れながら、「今、本当におすすめできる時計とは何か?」を考え続けています。
その中で近年、静かに、しかし確実に存在感を増しているのが、マイクロブランドと呼ばれる時計ブランドたちです。

腕時計の世界には、ロレックスやオメガのような誰もが知るビッグネームとは別に、
“知る人ぞ知る”という言葉がよく似合う、小さな独立系ブランドが存在します。
それが、マイクロブランドと呼ばれる時計ブランドたち。

大量生産ではなく、作り手の哲学と物語が色濃く反映された腕時計は、
単なる「時間を知る道具」を超え、持ち主の価値観やスタイルを映し出す存在として、今静かに注目を集めています。

今回は、そんなマイクロブランドの魅力にフォーカスし、その世界観と代表的なブランドたちをご紹介していきます。

マイクロブランドとは?

マイクロブランドとは、単に「小さな時計ブランド」ではありません。
彼らは“時計を大量に売るための会社”ではなく、“理想の一本を形にするために生まれたプロジェクト”に近い存在です。

多くのマイクロブランドは、
・創業者自身がコレクター
・修理職人・デザイナー・時計愛好家
・あるいは「どうしても欲しい時計が市場に存在しなかった」人物
といった、“作り手であり、同時に使い手でもある人間”から生まれています。

だからこそ彼らの時計には、
・なぜこのサイズなのか
・なぜこの針の形なのか
・なぜこの防水性能なのか
・なぜこの価格なのか
すべてに「理由」が存在します。

マイクロブランドの時計は、企業戦略よりも、思想と美意識が優先される世界。
それは、工業製品でありながら、一本一本に“作者の署名”のような存在感が宿る、極めて稀有なプロダクトなのです。

マイクロブランドの魅力

「価格以上」というより、“価格の理由が明確”

マイクロブランドの時計は、単にコストパフォーマンスが高いのではありません。
「なぜこの価格なのか」が非常に分かりやすいのです。
広告費や巨大な販売網にかかる費用を抑え、
その分を、
・ムーブメント
・ケース仕上げ
・文字盤の造形
・風防ガラス
・ブレスレットやストラップ
といった、“本来、時計として一番大切な部分”に集中させています。

だから、同価格帯の有名ブランドと比べたとき、
驚くほど質感が高いと感じることが少なくありません。

「流行」ではなく「価値観」で選べる

マイクロブランドの時計は、トレンドを追いません。
その代わり、ブランドごとに“美意識の軸”を持っています。
・クラシックに忠実なブランド
・詩的でロマンチックなブランド
・ツール感を突き詰めるブランド
・ミニマルを極めるブランド
つまり、選ぶという行為そのものが、「自分の美意識を選ぶ」ことになるのです。

これは、ロゴではなく“思想”で時計を選ぶ、という体験です。

時計を「語れる」ようになる

マイクロブランドの時計は、必ず“物語”を持っています。
・誰が作ったのか
・なぜ作られたのか
・どんな理想を形にしたのか
それを知ったうえで身につけると、腕時計は単なるアクセサリーではなく、会話のきっかけになる“物語のある道具”になります。

「その時計、どこの?」
その一言から、自然に会話が始まる。
それは、有名ブランドではなかなか味わえない、とても静かで、上質な喜びです。

長く付き合える“人生の道具”になる

マイクロブランドは、売り切って終わりではありません。
多くのブランドが、
・修理対応
・部品供給
・アフターサポート
・アップデートモデルの開発
まで含めて“長く使われること”を前提にしています。

流行ではなく、「一緒に歳を重ねる道具」として設計されているからです。

エイチエムエスがセレクトする世界のマイクロブランド

BALTIC(バルチック)|ヴィンテージの記憶を現代に蘇らせるフレンチマイクロブランド

BALTIC / バルチック

アンティークウォッチコレクターの父を持つ、エティエンヌ・マレク氏がフランス・パリで2017年に創業。
クラウドファンディングから始まったプロジェクトは、わずか45分で限定モデルが完売するほどの支持を集めました。
父から受け継いだアンティークコレクションに着想を得たデザインは、ヴィンテージの雰囲気と現代的な実用性を高次元で融合。
“懐かしくて新しい”という独自の美学を体現するフレンチマイクロブランドです。

こんな方におすすめ
ヴィンテージの雰囲気が好きだけれど、日常使いできる実用性と価格バランスも重視したい方。

CORNICHE(コーニッシュ)|北欧ミニマルと地中海の空気感を纏うエレガントウォッチ

CORNICHE / コーニッシュ

幼少期からの友人であるNiklas Roja氏とFelix Winqvist氏が、2012年にスウェーデンで設立。
南仏リヴィエラの風景や、ヨットセーリングの穏やかな時間からインスピレーションを受けています。
CORNICHEの時計は、日常の何気ない一日を“特別な一日”に変えてくれる存在。
洗練された北欧デザインと、地中海の空気感が融合した、心地よいエレガンスが魅力です。

こんな方におすすめ
肩肘張らず、日常の装いを少しだけ格上げしてくれる“雰囲気のある時計”を探している方。

Lorca Watch(ロルカウォッチ)|詩的なロマンを宿す、ニューヨーク発インディペンデントブランド

Lorca Watch / ロルカウォッチ

ニューヨークのシンガーソングライター、ジェシー・マーシャント氏によって設立。
音楽家の祖父から受け継いだゴールドウォッチをきっかけに、理想の腕時計を追い求めたことから誕生しました。
“日常使いできるロマンチックで美しい時計”をコンセプトに、ミッドサイズのスイス製機械式時計を展開。
繊細で詩的な空気をまとった、タイムレスなデザインが特徴です。

こんな方におすすめ
大量生産ではない、静かで美しい物語を感じられる腕時計を身に着けたい方。

Meraud Watch(メローウォッチ)|実用性と上質感を兼ね備えた、ベルギー発本格派マイクロブランド

Meraud Watch / メローウォッチ

2018年、ベルギー・ヘントにて設立。
ヴィンテージ時計コレクターでもあるスタイン・ブッシャールト氏が手がけるブランドです。
ベルギーでデザインし、スイスで製造されるその時計は、“シンプルなエレガンスと高い実用性”を追求した本格派。
ブランド名「Méraud」は、古いフランス語で“きらめくもの”を意味します。

こんな方におすすめ
奇をてらわず、長く安心して使える“質の良い一本”をじっくり選びたい方。

Fukushima Watch(フクシマウォッチ)|日本の時計産業の未来を見据える、福島発マイクロブランド

Fukushima Watch / フクシマウォッチ

震災復興をきっかけに誕生した、日本発のマイクロブランド。
代表・平岡氏は福島県南相馬市に拠点を構え、「日本のジュネーブ」を目指して時計産業の発展に取り組んでいます。
バーゼルワールドへの出展や、海外メディアからの評価など、“メイドインジャパン”の新たな可能性を世界へと発信。
時計を通じて、福島の未来を支えるという強い想いが込められています。

こんな方におすすめ
時計を通して、背景や想いまで含めて“応援したくなるブランド”を選びたい方。

自分の価値観で選ぶという楽しみ

マイクロブランドの時計は、「どれだけ有名か」ではなく、「どれだけ共感できるか」で選ぶ腕時計です。
そこにあるのは、作り手の哲学と、あなた自身の物語が重なる特別な一本。
知る人ぞ知るという選択は、きっとあなたの腕元に、静かな誇りをもたらしてくれるはずです。

それでは、また次回のブログで。
エイチエムエスウォッチストア編集部でした。

※本記事は、HºM'S" WatchStore バイヤーチームによる読みものコンテンツです。
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